裏ドラ!

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

星野屋

今まで触れた事が無かった噺=星野屋。
テンポが良い噺でバカバカしくて良かった。

星野屋なる商家の旦那が愛人を囲った事が奥さんにばれる。
別れろと言われ、50両の手切れ金をもって浅草寺の茶屋=すずし野
のお花ところに行き、別れを切り出す。

お花、「別れるなら死んだ方が良いと言う」
旦那、「それなら一緒に死のうと言い、八ツ(午前2時)に迎えに来る
からと言って出て行く。その際、星野屋には入り婿だとも言う」

で、八ツになり、旦那が迎えに来てお花を橋のところまで連れて行き、
旦那が先に飛び込み…お花は死ぬ気など無いから飛び込まず。50両の
手切れ金は受け取ったまま。

…この辺りまでは「品川心中」と一緒。

で、続きが全く違い。

旦那とお花の間を取り持った重吉がお花のところにきて、旦那の幽霊
が出て、お花を呪い殺すと言う。お花は旦那を裏切って死なせた覚え
があるので呪い殺されない方法は無いか?と重吉に尋ねると「髪の毛
を全部剃って旦那の墓前に示し、金輪際男と言うものはオス猫一匹
寄せませんと誓え」と言われ。

その後重吉のところに髪の毛を持ってかぶり物をしたお花が来る。

重吉、旦那も浮かばれる。そう、もう浮かんでも良いですよ!と言う
と旦那が生きて出てきて(笑)。それまでの色々な行動はすべて嘘
であり、入り婿も嘘、心中も嘘、重吉の幽霊話も嘘と言う…そんな
中でお花が髪の毛を剃ったとは愉快…と思うもつかの間、

お花が差し出した髪の毛は「鬘(かもじ=かつら)」であり。

この期に及んでお花、また嘘をつき。

…その後、そうは言ってもお花は贋金を使って罪で磔になる。あの
50両は偽物で、あんなモノを使ったら罪に問われるんだ!と重吉に
言われ…

お花はお花の母親に「あの50両を持ってきて」とて50両を持って
来させてそれを突き返す。


…想像通り(笑)、「50両が偽物と言うのも嘘」であり。

最初から最後まで皆が皆、嘘ばかりをついておって。
「50両はホンモノに決まっている。返しやがってバーカバーカ」と
なったところにお花の母親が「そんな事もあろうかと50両から3両
くすねておいた」でサゲ。

…皆が皆、気持ち良いほどの小悪党であり当たり前のように嘘を
つき、その嘘がバレたあとも「そうじゃないかと思っていた」と
言うような発展が見られるため…ポンポンッ!と聞ける噺だし、

何より誰に対しても同情しなくても済むと言う(笑)。

井戸の茶碗の対極にある「全員が悪い奴」と言う…気持ちの良い
噺だね?と。最後にお花の母親まで3両くすねるなんてのはサゲ
として秀逸だよね?と感じた次第。

文楽師匠の噺は所作と長セリフが多用されるので、文字として読む
と少々間延びしてしまう感があるけど、この噺はスラスラと楽しく
読めましたよ、エエ。

そんなトコで。

…ためらいなく嘘をつくのは「星野」屋だからか?などと(笑)。

余計な事を言いながら。

ではでは。

スポンサーサイト

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。